2015年 10月 24日
道産小麦
そのはるゆたかを母親とし、生産性を高めたのが、現在の道産小麦の中心選手、春よ恋。
共通することはキタノカオリの血が入っていること。近年登場してきた”超強力小麦”ゆめちから、ルルロッソ、つるきち。
いずれの品種もお互いに良さを活かすことができるよう、欠点を補うことができるよう掛け合わせが研究され、この世に生まれてきていることがわかります。
また、この中ではホクシンが2番目に長く活躍。平成22年をもって、次世代品種きたほなみへと切り替わりましたが、それまで15年以上も道産の主力として、国産の主力として頑張ってきました。お疲れ様でした。
そして1番長いのがはるゆたか。デビューして30年、ホクシンの2倍です。その間、新品種が次々と出てきても、生産が難しいはるゆたかがここまで生き残ってこれたのは、その唯一無二の美味しさがあったからです。農家さんたちには生活がありますので、当然、収量を計算できる品種が良いはずです。しかし、ファンの期待に応え、苦悩を乗り越えながら、気難しいはるゆたかの生産を続けてくれる数少ない農家さんたちがいます。はるゆたかを味わう上ではそのことは忘れてはならないなあと思います。
こうして血統のことを調べてみると、その品種が生まれてくる背景がわかって、より親しみがわき、そうするとさらにそのパンに込める愛情とか気合が大きくなって、パン作りがもっと楽しくなる、ような気がします。
私だけかもしれませんが笑
いつも見てくださり、ありがとうございますm(__)m